2019年11月15日

第6巻 霊主体従 第47章 仁王と観音〔297〕

ファシズム

気が付きませんでしたが、霊界物語が口述されて、もう少しで100年となるようです。

百年前の本であるので、やはり、古い感じがするだろうし、書かれた当時の日本・世界の状況についても、今では感じられないだろうな・・・

ということで、30有余年で何度目かこの部分を読んでいますが、自分の目に入ってくる部分は、今の時代の空気に影響されていると思います。

今の時代、20年、10年前より、メディア等での大衆操作が強くなってきていて、自分の中では、大衆が集まって「○○首相バンザイ」と、やりそうな時が近づいているように感じています。

そんなところで、ここ20年ほどは、霊界物語での「大衆の動き」に、よく目が行きます。

舞台はローマ。

今日は元照別天使の誕生祭とかで、家々に紅や、白や、青の旗を掲げ、祝意を表しゐたりける。
 而て数千の群集は、白捩鉢巻に紫の襷を十文字に綾取り、石や茶碗や、鉦や錻力鑵のやうなものを叩いて、ワツシヨワツシヨと列を作つて走つてくる。さうして一同はウラル彦の宣伝歌を謡ひながら、勢凄じく海嘯のやうに此方を目がけて突進しきたる。

ワツシヨがワッショイと「イ」が付いていても良いのでは、と感じますが、物語では検索するとすべての場面で「ワツシヨ」になっているので、霊界物語の掛け声は「ワツシヨ」なのです。物語では表記上は小文字はありませんから、小文字、大文字は気にしません。

ウラル彦の宣伝歌は次のような歌です。
『呑めよ騒げよ一寸先や暗よ
 暗の後には月が出る
 時鳥声は聞けども姿は見せぬ
 姿見せぬは魔か鬼か』

100年ほど前のものですが、今の時代によく合っているような気がしますね。

ローマはイタリアですから、その国旗は、緑・白・赤の三色。物語が口述された当時1922(大正11)年01月24日もその旗でした。また、ファシスト党もその色を使っています。
なお、青・白・赤はフランス国旗。「自由・平等・博愛」を意味しており、この3色は、フランス革命のときにパリ市民軍の赤と青の帽章に白の帽章を組み合わせたことに由来しているそうです。

ファシズム運動はイタリア起源で、元になるものが1907年に左翼系の思想から始まっています。その後右傾化して、1921年ファシスト運動のメンバーは1921年までには 25万名となりました。1921年11月には「イタリア戦闘者ファッショ」は政党「ファシスト党」(国家ファシスト党、ファシスタ党)に改組されました。

よって、この部分はファシズムと同時代に書かれたもので、ファシズムを意識しているのは間違いないでしょう。

霊界物語の後述の後の時代で、王仁三郎はファッショ的運動の昭和神聖会運動を繰り広げます。また、王仁三郎がファシズムを評価している文章もどこかで見た覚えがあります。

さて、物語のこの場面に登場する人たちはどんな服装をしているのでしょうか?

狭依彦はこれまでは、「霊界物語に出てくる人は和装だ」と思っていたのですが、果たしてどうなのか。茶碗や、鉦をたたくとなると、どうしても和装しか考えられません。

「白捩鉢巻に紫の襷を十文字」が和装であれば、祭り装束という可能性が高いです。

洋装であれば、変な恰好。
「十字のタスキ」で検索すると、面白いものが引っ掛かりました。
『決定版 西洋の魔術書: ヨーロッパに伝わる“秘密の書“を全解読!』 著者: ヘイズ中村
で紹介されている、
『化学の結婚』 ヨハン・ヴァレンティン・アンドレーエ著
これは、クリスチャン・ローゼンクロイツの物語で、ローゼンクロイツが「神によって選ばれるのにふさわしい人物が結婚式に参列できる」と書かれた、結婚式の招待状を受け取り、白い上着に赤いリボンを十字にたすき掛けするという不思議な服装で結婚式に出かけたという話が出ています。
クリスチャン・ローゼンクロイツ(Christian Rosenkreutz, 1378年-1484年)は、薔薇十字団の創立者とされる伝説上の人物で、17世紀にドイツで出版された薔薇十字宣言文書によって知られるようになりました。
さて、白ハチマキと紫タスキは何を象徴しているのでしょうか。

「薔薇十字騎士団」はフリーメーソンの第十八階級という話もあります。

自分としても、霊界物語を「普通に」読みたいものですが、ついつい、こんな話に繋がってしまいます。
posted by 狭依彦 at 21:07| Comment(0) | 霊界物語第06巻 | 更新情報をチェックする

2019年11月13日

埴安彦神、埴安姫神

埴安彦神、埴安姫神の二神は、埴安彦が開祖、埴安姫は聖師に当たると思いますが、物語では、時間が章によって一直線ではなく、一読すると、分かりずらいです。

ここでは、第30章は全体の説明で、第36章は三五教の設立の物語であるのでこれで良いと思います。

「糞に成り坐すてふ」埴安彦という表現がありますが、これまで「糞に成り坐すてふ」埴安彦・埴安姫と思っていました。
しかし、「糞に成り坐すてふ」は埴安姫には掛かっていないようです。
また、これまでは、野立彦・野立姫の後に、同じ種類の神様として、埴安彦神、埴安姫神と考えていましたが、そうではないかも知れません。

第6巻第30章 罔象神
時にもつとも虐げられたる人間の中より、埴安彦神、埴安姫神の二神が現はれ、吾久産霊なる仁慈の神々を多く率ゐて救ひの道を宣伝し、水波廼女なる正しき人間を多く救うた。

第6巻第36章 三五教
而して埴安彦神は女神にして、三葉彦神は男神なり。ここに両教一致の結果、三葉彦神は名を改めて、埴安姫神となりて女房役を勤め、救ひの道を天下に宣伝することとなりぬ。この東彦は、天岩戸の前に偉功を建てたる石凝姥天使の前身なり。


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2019年11月11日

霊主体従 巳の巻 第31章 襤褸の錦〔281〕

この大中教は、葦原の瑞穂国(地球上)に洽く拡がり渡りて、大山杙神、小山杙神、野槌神、茅野姫神の跋扈跳梁となり、金山彦、金山姫、火焼速男神、迦具槌神、火迦々毘野神、大宜津姫神、天の磐樟船神、天の鳥船神などの体主霊従的荒振神々が、地上の各所に顕現するの大勢を馴致したりける。

Wiki
迦具槌(カグツチ)とは、記紀神話における火の神。『古事記』では、火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)・火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ;加具土命)と表記される。

後ろの二つ、天の磐樟船神、天の鳥船神は、神とか人とかではなく、「物体」としか考えられません。
飛行機のイメージ。爆撃機と戦闘機でしょうか?
となると、一連の「火の神」は、やはり「物体」を表していると考えられるかも知れません。たぶん、原爆、水爆のたぐいではないでしょうか。

当然、霊界物語が書かれた時代には無かったものです。
posted by 狭依彦 at 21:37| Comment(0) | 霊界物語第06巻 | 更新情報をチェックする

霊主体従巳 一霊四魂 罔象神

人間なるもの地上に星のごとく生れ出で、増加するによつて、自然に自己保護上体主霊従の悪風日に月に吹き荒み、山を独占する神現はれ、一小区劃を独占するものも出で来り、野も海も川も、大にしては国、洲などを独占せむとする神人や人間が現はれたのである。
山を多く占領する神を大山杙の神と云ひ、また小区劃を独占する神を小山杙の神と云ふ。また原野田圃の大区劃を独占する人間を野槌の神と云ふ。小区域を独占する人間を茅野姫の神と云ふ。山杙の神や野槌の神や茅野姫の神は各処に現はれて互に争奪を試み、勢強きものは大をなし、力弱きものは遂に生存の自由さへ得られなくなつて来たのである
人間の心はますます荒み、いかにして自己の生活を安全にせむかと日夜色食の道にのみ孜々として身心を労し、遂には他を滅しその目的を達せむために人工をもつて天の磐船を造り、或は鳥船を造り敵を斃すために、各地の銅鉄の山を穿ちて種々の武器を製造し、働かずして物資を得むがために又もや山を掘り、金銀を掘り出して之を宝となし、物質との交換に便じ、或は火を利用して敵の山野家屋を焼き、暗夜の危険を恐れて燈火を点じ、種々の攻防の利器を製造して互に雌雄を争ふやうになつて来た。而て衣食住はますます贅沢に流れ、神典にいはゆる大宜津姫命の贅沢極まる社会を現出し、貧富の懸隔最も甚だしく、社会は実に修羅の現状を呈出するに至りたり。

この場面は、大洪水後の世界のことを言っています。
霊界物語では、大洪水前は「人間」はおらず、「神人」がいたのですが、ここで「人間」が登場します。

働かずして物資を得むがために又もや山を掘り、金銀を掘り出して之を宝となし、物質との交換に便じ

この表現、金銀の本質を言い表していると思います。

しかし、「勢強きものは大をなし、力弱きものは遂に生存の自由さへ得られなくなつて来たのである」の所、30年以上霊界物語を読んでいて、この部分も何回も読んでいると思うのだけれど、今の時代、昔に比べて、その度合いが増していますね・・・・
posted by 狭依彦 at 21:18| Comment(0) | 霊界物語第06巻 | 更新情報をチェックする

2019年11月06日

物語06-2-13 1922/01 霊主体従巳 谷間の囁

ここを読んだら、2010年と同じことを感じました。
以下、2010年の記事より。

丁『イヤ丙のいふ通りだ、終りまで聞いてやれ、この間からチト天の様子が変ぢやないか。彼方の天にも此方の天にも金や銀の星が集合つて、星様が何か相談しとるぢやないか。ありやキツと大地震か、大風か、大雨を降らす相談だらうぜ』
丙『しかり而うして、そもそも天上の諸星鳩首謀議の結果は』
※ 金の星は中国、銀の星はアメリカを表します。(これは誰かが書いていたかも知れない)
米ソは気象兵器を持っていて使っていると思われる。ケム・トレイルがその証拠だと思う。すると、「大地震か、大風か、大雨を降らす相談」は非常にリアリティを持って迫ってくる。
※ 鳩首謀議 「謀議」と言っています。つまり、中国もアメリカも同じ勢力である。 
丙『貴様は、いつも吾輩の議論を強圧的に圧迫して、抑へつけようとするのか……』
乙『そんな話はどうでもよい、第一地響きは毎日ドンドンと続くなり、雨はベチヤベチヤ降り続くなり、猪や兎の奴一匹も、どこかへ行きよつて、俺らも最早蛙の干乾にならなくちや仕方がないのだ。俺らの生活上の大問題だよ』
※ 上の状況は、現在(2010年)の北朝鮮の状況そのもの。言論圧迫と、飢餓。

そして、ミサイルが発射される。
このとき西方の谷間にあたりて、山も割るるばかりの音響聞ゆると思ふ刹那、身の廻り三丈もあらうと思ふ真黒の大蛇が、谷川めがけて下り来たり、間もなく、少し赤味を帯びたる同じ大きさの二三百丈もある長い大蛇が、引き続いて谷川めがけて驀地に下り来るを見つつ、一同は息を殺し、目を塞ぎ、岩に噛りつき、大蛇の通過するを震ひ震ひ唇まで真蒼にして待ち居たりける。

2019年に戻ります。
中国は金の星、アメリカは銀の星、そして北朝鮮も赤い星なのですね。
トランプと金正恩の時代になっても、やはり鳩首謀議しているとしか感じられません。

今日、感じたのは、この「相似の年」というのが何かを表しているのではないかということ。
しかし、インターネットでは「相似の年」という表現はみつけることができませんでした。
丙『黙言つて終まで聞かうよ。昔から相似の年といつて、長雨も降つたり、地震も揺つたり、星が降つたり、凶作が続いたり、鳥獣が居なくなつたりした事は幾度もあるよ。世の中の歴史は繰返すといつてな、少々地響がしたつて、雨が降つたつて、星が集会したつて、さう驚くに及ばぬのぢや。察するところお前たちの臆病者の腹の中は、もはや天変地妖が到来して、獲物が無いので山の神に雷でも、頭の上から落されるのが恐くつて震うて居よるのだらう。つらつら惟るに、エヘン、お前たちは臆病神に誘はれたのだねえ、エヘン、オホン』

posted by 狭依彦 at 22:39| Comment(0) | 霊界物語第06巻 | 更新情報をチェックする
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