そこだけ取り出すと説教臭いですが、物語の中で、滑稽話なども交えて、語られると、じーんとしみてくるような言葉があると思います。
ぜひ、物語の中で読まれることをお勧めします。
第7巻第29章 山上の眺
日出神『・・・我々は翌日の事は心配しなくてもよい。今と云ふこの瞬間に善を思ひ、善を言ひ、善を行つたらよいのだ。我々はその刹那々々を清く正しく勤めて行けばよい。取越苦労も過越苦労も、何にもならない。一息後のこの世は、もはや過去となつて吾々のものではない。また一息先といへども、それは未来だ。人間の分際で取越苦労をしたり、過越苦労をしたつて何にもならない。マア何事も神様に任したがよからうよ』
第7巻 第36章 豊日別
日の出神は憐れを催ほして、
『人間は総て神様の分霊であります。生れつき悪人は一人も無い。唯心の弛みより種々の悪魔に左右されて、悪行を為すのであつて、決して肉体の所作ではない。肉体は皆その悪神に使はれるのであるから、そこで神様は直日に見直し、聞き直し、宣り直し給ふのである。又その悪魔と雖も、心を改むればきつと御許しになるのである。况して神の分霊たる人間の貴方、必ず御心配あるな』
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