2019年11月29日

大本三美歌43番


昔、霊界物語の三美歌をボーカロイドに歌わせたことがありました。



最近、それを聞いて、今度は自分のギター伴奏で歌ってみようかと、また、聞いています。

まずは、第四三(三一七)
    一
 月雪よ花よと  愛(め)でにし
 わがこののこしたる  衣(ころも)のそで
 ながめてなげく折  御(み)かみは
 やすくわが身霊(みたま)を  なぐさめたまふ
   (折返)
 めぐしき吾子よ  神の辺(へ)に
 のぼりゆき祈りを  ともにせよや。
    二
 わかれゆくわが子を  おくりぬ
 なみだの雨晴れて  雲はちれり
 花さき匂ひ充つる  たびぢを
 いさみすすみ行けや  月すむ夜半(よわ)。
   (折返)
    三
 神にひとしかりし  わが子よ
 今ちちは年老い  母はやみぬ
 然(さ)れど汝(な)が魂  いさみて
 わが世を守りつつ  神国(みくに)へゆけ。
   (折返)

このメロディ、どこかで聞いたことがありますが、全く何だったか思い出せません。
讃美歌の317番もこのメロディとは違う。確か、王仁三郎の三美歌は、古いバージョンの讃美歌に準拠しているはずなので、探すことができません。
そこで、仕方がないので、iphoneでSoundHoundというアプリをダウンロードして、鼻歌を聞かせてみると、「故郷の人々」(フォスター)と分かりました。

ということで、明治36年の讃美歌317で、別所梅之助が創作した「花よりも愛でに」という曲でした。

一、花よりも愛(め)でにし わが子よ
  のこしし衣(ころも)だに いとなつかし
  たのみなき旅路を いずこに
  さまよえるか今は 花ちる暮(くれ)
 (おりかえし)
  わが子よわが子よ 速(と)く帰り
  心ゆく祈りを 共にせずや
 
二、かすむまで送りし わが子よ
  み空(そら)かける雁(かり)に 便り寄(よ)せよ
  たのみなき旅路を いずこに
  さまよえるか今は 月澄(す)む夜半(よわ)
 
三、神の使(つか)いと見し わが子よ
  汝(な)が父はおとろえ 母は老いぬ
  たのみなき旅路を いずこに
  さまよえるか今は 雪のあした

比較してみましょう。

 月雪よ花よと  愛(め)でにし
 花よりも愛(め)でにし わが子よ
 わがこののこしたる  衣(ころも)のそで のこしし衣(ころも)だに いとなつかし
 ながめてなげく折  御(み)かみは たのみなき旅路を いずこに
 やすくわが身霊(みたま)を  なぐさめたまふ さまよえるか今は 花ちる暮(くれ)
 めぐしき吾子よ  神の辺(へ)に わが子よわが子よ 速(と)く帰り
 のぼりゆき祈りを  ともにせよや。 心ゆく祈りを 共にせずや
  
 わかれゆくわが子を  おくりぬ
 かすむまで送りし わが子よ
 なみだの雨晴れて  雲はちれり
 み空(そら)かける雁(かり)に 便り寄(よ)せよ
 花さき匂ひ充つる  たびぢを
 たのみなき旅路を いずこに
 いさみすすみ行けや  月すむ夜半(よわ)。
 さまよえるか今は 月澄(す)む夜半(よわ)
  
 神にひとしかりし  わが子よ
 神の使(つか)いと見し わが子よ
 今ちちは年老い  母はやみぬ
 汝(な)が父はおとろえ 母は老いぬ
 然(さ)れど汝(な)が魂  いさみて
 たのみなき旅路を いずこに
 わが世を守りつつ  神国(みくに)へゆけ。
 さまよえるか今は 雪のあした

英語の讃美歌はどうなっているか分かりませんが「花よりも愛でに」が元歌であるのは間違いないでしょうから、比較することで、王仁三郎の立場が分かるような気がします。


私は大本の信仰者ではありませんし、霊界物語も予言もしくは現在の我々が置かれた状況が分かると考えて読んでいる者なので、信仰的なことを語るのはおこがましいですが、この二つの歌を比べてみて、霊界物語の方は、私たちが神と等しい分霊であること、死ぬということは、元居たところに帰ること、などがよく分かると思います。

わがこののこしたる  衣(ころも)のそで」の歌詞が2行目に出てきて、「悲しい歌だな」と感じてしまいますが、そうではない歌だと思います。

どこかのだれかも、こんな比較をやっていると思いますが、探すのもなかなか難しいので、自分で比較してみました。


posted by 狭依彦 at 11:48| Comment(0) | 霊界物語を聞く | 更新情報をチェックする
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